複隆ランポー玉


表紙に使用した写真


6、7年前に、幸運にも複隆ランポー2系統を入手することが出来まして、次の年から交互に交配して作った1代目が写真1、2です。この世代はかなり大型になります。
1) 複隆ランポー F−1
   7cm
2) 複隆四角ランポー
   9cm
3、4と表紙は2代目。かなり安定感が高くなり、大部分の個体に複隆の特徴が見られます。このときの交配では4稜と5稜がほとんどで、1個体のみ3稜形が出ました。これらの実生苗には白点の薄いものもよく出ます。

その個体を使いヘキルリ形を作出しようと考え、大型の亀甲ヘキランと交配した1代目(写真5)。
2代目は複隆ランポーの大柄なタイプと掛け合わせました(写真6)。少し稜間にそれらしい血が残っています。
3) 複隆四角ランポー F−2
  6 cm
4) 複隆ランポー
   3cm位
5) 複隆ヘキラン F−1
   18cm
6) 複隆ヘキラン F−2
  13 cm 
3代目になって初めて接木(袖ヶ浦)でも特徴が出るようになりました(写真7)。

この頃になると、少し小型化が始まっているような感じなので、複隆ランポーF−1をもう一度使うことにしまして、1本だけ出来ていた3稜のモンスト型と交配しました。

この4代目は正木ではほぼ固定しています(写真9)。その中からモンストの血を受け継いだものが多出しました。
写真8の双頭花、綴化花や3〜12稜まで不規則に変化するものがあります。写真8の中央の7稜個体もそうです。

接木しておいた綴化花個体を写真7(3代目)に戻し交配をした5代目が写真10、11です。きわめて複隆の血が濃くなったのか袖ヶ浦に接いでもほとんど特徴を出しています。このあたりで複隆ヘキランは完全固定したものと思われます。
写真12は恐竜と呼ばれるタイプのカキ仔。
7) 複隆ヘキラン F−3
   9cm
8) 複隆ヘキラン F−4(モンスト型)
   9cm
9) 複隆ヘキラン F−4
   1〜2cm
10) 複隆ヘキラン F−5
   5cm
11)複隆ヘキラン F−5
   3cmと4cm
12) 複隆ランポー?(恐竜のカキ仔)
   7cm
今まで写真12のタイプでは般若の顔が見えるものが多かったので使わなかったのですが、この個体の親木はランポーらしい顔をしていたので、複隆ヘキランF−4とかけて作った苗が写真13〜15です(YK型)。
恐竜タイプは小型化が進んでいますのどれだけ大きくなるか期待しています。
写真16は複隆ヘキランと複隆般若の交配です。少し白条が入っています。
13) 複隆ヘキラン YK型
   6cm
14) 複隆ヘキラン YK型
   5cm
15) 複隆ランポー YK型
    5cm
16) 複隆ヘキラン×複隆般若
    2cm