交配・実生



●初心者向きの実生など

温室など設備が無くても実生は出来ます。容器はどんなものでもいいのですが、今回はプラスチックの角鉢を使ってみました。
用土もどんなものでもいいのですが、できれば清潔なものを使いたいものです。

1) 鉢底にガラを入れる。今回はケツ岩を使っています。一般には赤玉が使いやすいでしょう。
2) 少し用土を入れて肥料を入れる。これは鶏糞を1年以上寝かせたものです。肥料は実生には無くても構いません。私は半年ぐらい植え替えをしませんので、普通は少量の肥料を入れていますが、今回はいろいろな用土に蒔いていますので、半分だけ肥料を入れています。
3) 上場2cmぐらいまで用土を入れる。発芽及び生育の状態を見るために6種類の用土を作りました。用土を入れたら水をやって用土を落ち着かせます。
4) 種を蒔いたら蓋をする。種を蒔いて上から蓋をします。写真は家庭にあるラップで蓋をしています。ガラス等があればベストです。
5) 鉢ごとビニール袋に入れる。鉢ごとスーパーなどのビニール袋に入れてやわらかい光(例えばレースのカーテン越し)の場所にでも置けばあとは発芽を待つのみです。時々覗いてみて用土が乾いていないか確認します。
6) 種蒔き1週間目。
発芽し始めた状態です。右の4鉢は同じものを蒔いたものですが、だいぶ用土の違いによって発芽に差が出ています。
7) 種蒔き20日後。
用土の違いによる発芽の差がはっきりと出ています。これぐらいになれば、ラップをはずし徐々に外気に慣らします。もちろん直射日光に当ててはいけません。乾かしてもダメです。このように用土の種類によって発芽、生長ともに大きな差が出ますので、いろいろ試してみて自分に一番合った用土、入れ物、置き場所を工夫してみてください。