さまざまなランポー玉


表紙に使用した写真


表紙の写真は花園恩塚三角ランポー玉。これは20年程前に出現したもので親木は「有星類ハンドブック第2巻・鸞鳳玉系」49ページに載っているものの兄弟株と三角ランポーの実生より出現したものです。現存はしていませんが記録として載せました。この株の実生が各地のマニアに多数出ていますのでどこかで花園ランポーが出現しているかもしれません。私もこの株の実生から数本の花園恩塚を作ったことがあります。
グラブラムは白点が欠けるタイプです。写真のものはドイツよりの種子からの苗です。これらからの実生も同じような顔が出ます。通常、我が国でギンサと言われるタイプが多く出ます。
1) グラブラム(白条型)
   9cm
2) グラブラム
   9cm
3) グラブラム
   7cm
4) グラブラム
  8 cm
和名は螺旋ランポー玉または竜鳳玉と呼ばれています。上部がやや螺旋状に育つ個体が多いです。普通のランポー玉に比べ上に伸びます。白点も取れにくく分厚い個体が多い。実生小苗は白ランポー玉と見間違うほど白点がしっかりしている。花はランポー類では少し小さめ。
5) チユーレンセ
   W7cm H10cm
6) チユーレンセ
   W11cm H15cm 
ランポー類では最も径が小さく丈高く育つ。花も小さく増稜も早くから始まります。我が国ではこのランポー閣がいちばんまともなものが少ない。種子、苗等購入してもほとんどまともなものが売られていない。人気が無い為、雑に扱われているからでしょう。花はいい香りがします。
7) ランポー閣
   W6cm H12cm 
8) ランポー閣
   W10cm H35cm
三角ランポーモンストローサ。これは昔からある減稜系を固定したものです。No.9が元親です。これの実生苗は5割以上の確率で変形品が出ます。その中でも2稜品や亀甲型になるものはわりと面白いと思います。今、ヘキルリ型にこのタイプをかけて同じようなものを作ろうとやっています。写真No.14はランポー玉のモンストローサまたは亀甲と呼ぶものです。。関東の方の作です。この系統を利用してヘキルリ型も作出されています。
9) 三角ランポー玉(モンスト系)
   12cm
10) 一稜ランポー?
   7cm
11) 二稜ランポー
   8cm
12) モンスト型
   8cm
13) モンスト型様々
   2〜3cm
14) ランポー玉モンスト?(亀甲)
   10cm
岡山の碇本氏の作。肌に茶色の縞模様が出ます。濃淡様々なタイプがあります。実生による遺伝性はかなりありますが良いタイプのものは数少ないです。個体によりほぼ全面に茶色っぽくなるものもあります。亀甲系。
15) 弁慶(亀甲型)
    10cm
16) 弁慶(ギンサ亀甲型)
   12cm
はけで塗ったような面白い肌です。これも岡山の碇本氏の作です。実生による遺伝性あり。ほとんどの苗がこの性質を受け継ぎます。花はやや小さく雌しべも貧弱で採種できない個体も多い。地肌は濃い緑色。
17) アンドロメダ(四稜型)
   6cm
18) アンドロメダ
   10cm
19) アンドロメダ
   7cm
20) アンドロメダ
   12cm