接   木



2.プシス(花盛丸などエキノプシスやロビオプシス)

今回は大事なものを接ぐ為のプシスの接ぎ方です。
他の台木と違い接木作業に時間がかかりますので趣味家向きだと思います。プシスは活着率が高く、後の管理もしやすいものです。
袖ケ浦と違うところは晴れた日の午前中に接いだ方が活着がいいです。プシスは切断面積が大きいので、少し前処理をします。この処理がしっかり出来ていれば、ほとんどの種類は確実に活着します。

*まず接木作業をする前に台木を鉢植えしておきます


1) 台木の上部を生長点を残して斜めに削ぎ落とします。
写真は2日後のものです。周りがへこんでいるのが見えます
2) 2週間ほどで中央が盛り上がってきます 3) もう一度斜めに削いでおきます
4) 削いだ部分が盛り上がって接ぎ頃になっています。こうすると切断面が小さくなり台木のへこみを防ぐことが出来ます 5) 上部をわずか切り、ロホホラを実生接ぎしたもの。ティッシュで軽く固定しておきます 6) 1週間ほどで活着が見られます。ティッシュを取り除いたところ
7) 接木後3週間ほど経った苗。接着面が盛り上がり生長が始まっています 8) 少し大きな苗は糸掛けや伸縮包帯で接ぎます。全体に均等に力がかかるように軽く固定します。そのときに穂と台木の切断面の大きさが同じになる様にします 9) 穂の柔らかい物などは穂の上に綿やティッシュなどを載せて糸掛けをします。写真はティッシュをちぎった物を載せています  
10) 接木後1〜2週間もすれば台木からたくさんの仔が出ますので、早めに欠き取るようにします 11) 接木後1ヶ月前後で旺盛な生長が始まります。既に下部から仔が吹き出しています 12) このように穂と台木の切断面が同じくらいになれば理想的です。写真は1ヶ月ほどの切断面のアップです



(2002/6/23)